情弱がIT企業のインターン面接を受けた感想

大学院に進む予定の大学4年(情弱)が修士終了後の就職のためにIT系について学ぼうと初心者okのインターンの面接を受け結果を待っているという状況。面接がどんな感じだったかなどについて書きます。

IT企業を受けようと思った流れ

私は大学院修士課程卒業後に一般企業に就職する予定なのですが(博士に進まないのは、その後の仕事がなさそう+親戚・親・友達からの視線が怖いから)、どの程度就活が厳しいものなのか分からないことに不安を感じています。

 

弊学科ホームページによると、金融やコンサルなど私の興味がない就職先を除けば修士課程修了後就職する人の半分くらいがIT関連の企業に行くらしいので、以前から何となく就職するためにはIT系の知識を身につけておいた方が良いと思っていました。また、学部の就職ガイダンスで謎に弊学科がITできる扱いをされていたのを見てその認識が強くなったりもしました。

 

そんな中、4年前半くらいにプログラミングを学べる有給インターンシップなるものがあることを知り、ぼんやりと「そこまで忙しくない4年後半でインターンに参加してIT系のことを学ぶ」計画について考えていました。とはいえ、当時の私は"IT系"の分野を今以上にふわふわした認識でしか捉えておらず、「なんかプログラミングをやる仕事」程度に思っていました(当然コンピュータのハードに関わる分野や通信に関わる分野もあるとは思っていましたが、知識も関心もなかったので無視しました)。

 

分野を決めてから求人を探すまで

院試が終わって色々調べてみた結果、どうやらプログラマーでもWebサイトやらアプリやらゲームやら組み込み型システム(?)やら作るものが色々あって、さらに作る部分や対象によって仕事が細分化されていることを知りました*1。実際に見たのがこの辺のサイトです(宣伝してはいないです)。

mynavi-agent.jp

www.geekjob.jp

そしてどれもそんな興味ないなと思いました。

 

どうしたものかと脳死インターンの求人を調べているうちに、「機械学習」だとか「データ解析」といったワードが目に入りました。そういえば授業で機械学習の知識(おそらく超基本)を学んでいるし、実験データの解析とかで多少経験はあるな、と思い、"IT系"までしか決めていなかった志望分野を機械学習・データ解析関連と決めたのでした。そして「インターン 機械学習 未経験」などとgoogle検索し、上の方に出てきたゼロワンインターンインディード、jeekなどのサイト(宣伝してはいないです)でそれぞれ検索をかけてみたのでした。

ゼロワンインターン | 長期インターン・有給インターン求人サイト

仕事探し | Indeed (インディード)

インターンシップ・有給/長期インターンの募集・求人 | JEEK(ジーク)インターン

 

当時の私のレベル

多少経験があるとか書きましたが、当時の私(今もほぼ同じ)の知識・経験・スキルは以下のレベルでした。*2

  • pythonは基本的な使い方とnumpy, matplotlibの一部の機能を知っていて、実験でデータ解析に使っていた。その他ライブラリも数回使ったことがある
  • C言語の基本操作と数値計算微分方程式を解く課題をやった経験があるが、何も覚えていない
  • 授業で機械学習の理論を習ったが復習してないので分からん
  • 統計は授業を取らなかったので分からん

これがどれくらい凄いのか自分でもよく分かりませんが、見る人が見れば全くの未経験とそこまで変わらないレベルと判断すると思います。「インターンではスキルがなくても多少多めに見てくれる」なんて言説をどこかのサイトで見たりもしましたが、このレベルでは未経験者okの求人しかダメだろうなと思い経験者向けは諦めました。

 

求人を探していて気づいたこと

求人を探していて気づいたこととして、以下のようなものがあります。

  1. インターンとはいえ、結構な日数働く事を求められることが多い。
  2. 「未経験でもok!」みたいな文言はないが、募集要項的に今のレベルでも受けられるところはある
  3. 「未経験でもok!」とか言っておきながらよく見ると仕事が機械学習などと関係ないものがある

1番について、私は今学期比較的時間があるとはいえ、仕事外で勉強する時間などを考え始めは週2日を上限に設定しました。しかし、この条件のせいで意外と多くの良さげな求人をパスすることになりました。2つだけ条件にあった求人を見つけたのですが、後述の理由3のためパスすることになりました。結局最終的に週3日までokで再び調べることにしました。

 

2番について、未経験okとは言っていなくても、必須条件としては「データサイエンス/機械学習/AIに興味がある」事しかないという求人も意外とありました。ただ大抵そういう求人では、歓迎条件に高度なプログラミングスキルとかデータサイエンスについての深い知識とかと書かれていました。それでもこの手の求人の中には魅力的なものもありました。

 

3番が一番厄介だったのですが、応募資格と勤務条件だけ見て候補に入れておいた求人をよく見返すと、仕事内容がSNSでの広報や報告書作成だったなんてことが結構ありました。「機械学習の最先端を学べる!」とかとアピールしているのがミスリーディングです。中には、仕事内容のリストが示されていてスキルに応じて任せる仕事を決めるという求人もあって、リスト中のデータ処理とかに釣られていざ働いてみても、初心者の私は多分関係ない仕事を任される、と気づくのに時間がかかりました。

 

求人を決めて面接を受けるまで

今回面接を受けた求人は、jeekで募集が終了となった求人で知った企業のホームページに飛んで見つけました。IT関連の必須条件はデータ分析などに興味があることのみで、未経験者okの求人でした。週3日以上、6ヶ月以上勤務する必要がありましたが、試験期間中などで休んで良いのは魅力的でした(今学期末は相当忙しくなると予想されたので。意外とこちらの都合に合わせてくれるか書いていない求人が多かったです。)

 

ホームページから応募した翌日に面接日時の調整のためのメールが届いて、同じメールで履歴書の提出を求められました。多分この辺りの応募の流れは求人によって様々です。そんなこんなで面接が行われたのはホームページからの応募の6日後になりました。

 

本番までに行ったことは以下の通りです。

  1. 履歴書の作成
  2. 面接でよく聞かれる質問の答えを考える
  3. 機械学習の授業の復習

1番は就活に慣れた人には簡単なのかもしれませんが、誰でも受かるようなバイトしかしたことのなかった私にとって真面目に履歴書を書くのは大変なことでした。学歴をどこから書き始めるかとかもそうですが、「志望の動機、自己PR、趣味、特技など」の欄を埋めるのに一番時間がかかりました。

 

自己PRを書くことは初めてでしたし、趣味や特技は仕事に関係ないなら書かなくてもいいのではないかと思ったりして、何を書くべきか全く分からなかったので、書き方のポイントやサンプルについて調べました。自己PRは面接でも聞かれると思ったので、ここでの情報収集は2番と兼ねました。参考にしたサイトを3つほど紹介します(宣伝してはいません)。

www.hatarako.net

doda.jp

careerpark-agent.jp

 

面接の自己PRと履歴書の自己PRでどの程度詳しく書くべきかが異なるのかもしれませんが、多くのサイトで面接の自己PRでは、自分の強みの根拠となる具体的なエピソードを盛り込むことが勧められているのに対し、一番上のサイトで示されていた例文(項目名が「志望の動機、特技、好きな学科など」と微妙に違う)では自己PRに対応する部分にそれらしいエピソードが含まれていませんでした。

 

どうすればいいか分からなくなった私は、最終的に、志望動機→大学でこういうことを心がけたという内容→自分の強みに関連する趣味を強みの根拠として提示する内容、という流れで文章を書きました。ちなみに特技については書きませんでした(特にないので)。

 

2番については、一番下のサイトなどを参考にして自己紹介、自己PR、志望動機(なぜこの企業なのかまで含めて)、大学でやってきたこと、逆質問(「逆に質問はありますか?」という質問)の回答に加え、自己PRで提示した「オリジナリティのある発想ができる」という内容に突っ込まれた時の回答についてwordに書き出してまとめました(今思うとオリジナリティ云々はインターンでの仕事にそこまで関係なかった上に、堂々と自分がオリジナリティのある人間だと宣言するのは結構恥ずかしいことな気がします)。実はこれは面接の前日の夜に行ったので、終わったのが遅い時間で、睡眠不足の状態で面接に臨むことになりました。

 

3番については、面接で「どれくらい機械学習に詳しいの?」と聞かれた時のために少し勉強しておきたかったというだけで、そんなに意味がなかった気がします。その割には結構時間を割きました。

 

そして、当日の面接は午前中の早い時間から30分ほど行われ、特に回答に詰まることもなく終わりました。

 

面接を受けた感想

初めに面接の大まかな流れについて述べます(企業名を出していないとはいえ、具体的に書くとまずい気がするので)。

 

インターンシップについての簡単な説明を受ける(大体ホームページに書かれている内容)

週何日何時間くらい入れるか聞かれる

自己紹介と志望理由

簡単な私に関する質問(回答を考えるのは簡単だが、説明力が問われる。話したくない内容も正直ある)

弊社にどう貢献できるかみたいな質問(事前に回答を考えておかないとキツい)

(↑ここまで司会役の質問、↓ここから他の担当者の質問)

今まで答えた内容に少し突っ込んだ内容の質問(そこまで際どくない。所々担当者からの仕事に関する説明が入る)

逆質問

終了

 

上で貼ったサイトに書かれている質問(+常識的に考えて予想できる質問)以上のことは書いていないと思うのですが、大丈夫ですかね......?

 

そして、以下が面接を通して思ったことです。

  • IT系の(おそらく)ベンチャー企業なので、面接官がフレンドリーなことを想定していたが、特に話し方が優しいとかウンウン頷いてくれるということはなかった。ただ質問内容についてはそこまで際どいものはなかった。あと礼儀はそこまで気にしていなさそう。
  • 事前に提出した履歴書を結構読み込んでいそう。ただ「オリジナリティー」という単語については全く触れられなかったことから、あまり興味を保たれていなかった気がする。
  • ↑それでも、何かの質問の回答に無理矢理オリジナリティーを絡めて回答したら深堀りされた。この辺りの回答内容は全体的に論点がややずれていた自覚があり、印象はよくなさそうだった。
  • ↑ただ、意味不明な回答に対しても時間の関係上か「どういう意味ですか?」などと問い詰められることはなく、さらっと流される
  • ホームページに載っていなかった具体的な仕事内容を提示されて「あなたのやりたいことと少し違う気がするけどいいの?」と言われた件があり、その場では問題ないと答えたものの、面接後じわじわと「想像していたのとなんか違う」という思いが強まった。
  • 正直落ちている可能性が高いが、それでも「この仕事ならあなたにあっていそう」などと実際に働く時の計画を考えてくれるという件があった。
  • 想定していた質問が全然聞かれない。これはかなり企業によるところがあるので一般化はできないが、大学でやってきたこと、なぜ具体的に弊社か?、自己PR、そして何より意気込みややる気に関することはこの面接では全く聞かれなかった。
  • ↑とはいえ、具体的に聞かれなくても想定しておいて役に立った質問もあった。というのも、質問に対して他の質問の回答の一部を持ってきて繋げるというテクニックが使えるので、想定外の質問に対してもこの方法で多分対応できる。

特に質問の回答を思いつかなかったことはありませんでしたが、面接官があまりピンと来ていなさそうな部分もあったので十分に落ちている可能性があると思います。

 

とはいえ「あなたのやりたいことと少し違う気がするけどいいの?」と言われたこともあって、受かっていても落ちていてもこのインターンには参加しないという方向に心が動いています。そして実はこの面接直後に他のインターンを調べ、そこで見つけた求人に現在申し込んでいる状況なのですが、この話を書くとさらに長くなるので一旦ここで止めておきます。

 

ここまで読んで下さりありがとうございました。

*1:当時の私はプログラミングを使う仕事=プログラマーと思っていて、「プログラマー 種類」などとgoogle検索してでてきたサイトを見てつまんなそうだなという感想を持ったのでした。

ただ実際には、プログラマーとは仕様書に従ってコードを書く仕事であり、クライエントの要望を聞いて仕様書を作るSEやサーバーの設計や運用などに関わるサーバーエンジニアなどプログラミングを使う仕事は他にも色々あります。

また、プログラミングは何かを開発する仕事だけでなく、データを収集・分析する仕事などにも使われます。

このあたりの話は

https://tech-camp.in/note/careerchange/55972/#i-9

https://www.pasonatech.co.jp/workstyle/column/detail.html?p=2231

を参考にしましたが、間違っていたらごめんなさい。

*2:人によっては知らない単語が並んでいてなんか凄そうと思うかもしれませんが、どれも基礎的な内容なので弊学科では必修でほぼカバーされました。多分他の大学や理系学科でも同じです(ソースはなし)