情弱がIT企業のインターン面接(2件目)を受けた感想

前回のあらすじ+α

修士課程修了後の就職でITスキルがないとヤバそうだからとIT関連が学べる有給長期インターンシップの面接(1件目)を受け結果を待つ傍ら、別の求人を見つけそこに応募したという状況。その後参加した"面談"という名の面接などについて書きます。

 

Wantedlyに登録し次のインターンを見つけるまで

前回の求人検索期間に、Wantedlyというサイトに魅力的な求人が載っていたのを見つけました(宣伝はしていないです。というか当ブログでは宣伝は行いません)。

はたらくを面白くするビジネスSNS・Wantedly

いかにも海外サービスっぽいネーミングだなあ、と初め思いましたが、どうやら日本の会社らしいですね(ソースは

https://wantedlyinc.com/ja/company/info

)。「就活サイト」ではなく「ビジネスSNS」という言葉を使っている点を当初は気に留めていませんでしたが、この後他の就活サイトとの仕様の違いに混乱することになります。

 

そしてその魅力的な求人についてなのですが、Wantedlyに登録しないと説明文の初めの部分しか読めない形になっていたので、「面倒だし他のサイトで調べるか」と思って前回は無視しました。

 

しかし前の記事で説明したように、1件目の企業の面接の後、「このインターンは何か思っていたのと違う」と感じ再び新たな求人を探し始めました。この際に、今までの調べ方では良い求人が見つからないと思い、Wantedlyにアカウント登録しました。そして色々調べた結果、次に受ける面接の候補を例の魅力的な求人と新たに見つけた求人の2つに絞りました。どちらを受けるか悩んだのですが(同時並行で受けるのはキャパシティ的にキツいのでやめておきました)、どっちか落ちた後にもう片方を受けるとなると選考期間が短そうな方が先がいいと思い、新たに見つけた方をとりあえず受けることにしました。

 

ちなみに、このインターンについて申し込み段階では詳しいことはわかっていません。これは求人ページに具体的な仕事内容・勤務条件・給与が明示されていないからです。実は私は「未経験でもok」と「普段AIを開発している」という部分だけをみてこの求人を受けることを決めたのです。このことには後述のWantedlyの他の就活サイト("他の"と書いたがWantedlyはあくまで「ビジネスSNS」)との掲載情報の違いが関係しています。

Wantedlyの仕様と他の就活サイトとの違い

さて、申し込む求人が決まったわけですが、実際に申し込むまでに結構な時間調べ物をすることになりました。というのもWantedlyでは他の就活サイトと就職までの流れが大分違うのです。

 

WantedlySNSを自称しているだけあって、個人と企業がつながるため、具体的には個人が企業に話を聞きに行ったり企業が個人をスカウトするためのサービスとしての側面が強いです。一番混乱したポイントが、募集ページから直接面接を申し込む代わりに「話を聞きに行きたい」というボタンから面談を申し込むという点です。

icedog-works.com

上のサイトによると、Wantedlyを使った就職は一般的に

  1. 企業の募集にエントリー
  2. 面談に参加
  3. 採用面接に進む

という流れで行われるようです。そして1番のエントリーのためのボタンが「話を聞きにいきたい」ボタンです。

 

このボタンを押すと、どれくらい興味があるか?という質問に対し「今すぐ一緒に働きたい」、「まずは話を聞いてみたい」、「少しだけ興味があります」のどれか一つを選ぶ画面が表示され、それを選んだ後に「今すぐエントリー」ボタンからエントリーすることができるようになります。おそらくですが、この3つのどれを選ぶかによって、企業からの受け取られ方が「単に話を聞きたい」なのか「採用面接に進むための面談を行いたい」なのかが決まるのだと思います(詳しい人がいたら教えて欲しいです)。

 

ただ、1から2、2から3に誰もが必ず進めるわけではありません。1→2に進めない原因としてありがちなのがプロフィールの印象が悪いことです。

 

Wantedlyでは自分のアカウントから自己紹介、職歴・学歴、この先やってみたいことなどのプロフィールを設定できるのですが、プロフィール画像が未設定だったり経歴と志望ポジションに繋がりがなかったりすると、企業の採用担当者からの印象が悪くなり、返信が来にくくなるらしいです。また、プロフィールを全く設定せずに企業の募集にエントリーすることもできますが、当然印象が悪いようです。そして下の1つ目のサイトでは、プロフィールに加えポートフォリオという「自分の能力の証拠となる作品集」の欄も埋めることを推奨しています。実は、私がブログを書き始めた理由もブログをポートフォリオに含めたかったからなのです。www.wantedly.com

 

note.com

 

そして後からわかったことですが、私が選んだ求人では2→3にも壁があり、後述の通り面談で知らされたリンクから数学のテストを解いて、面談とテストの結果に応じて次のステップに進めるかどうかが判断されるという形式になっていました。これが冒頭で「面談という名の面接」という表現を使っていた理由です。こういうケースがあることを知らないと、私みたいに話を聞くつもりで受けた面談が選考の材料に使われてしまうなんてことになりかねません。あと読者の皆さんは面談前にはちゃんと睡眠をとりましょう。

 

もう一つWantedlyが他の就活サイトと異なる点として、求人ページに労働条件が明示されていないことがあることが挙げられます。

https://help.wantedly.com/hc/ja/articles/360028277352-%E7%B5%A6%E4%B8%8E%E3%81%AA%E3%81%A9%E5%8A%B4%E5%83%8D%E6%9D%A1%E4%BB%B6%E3%81%AF%E3%81%84%E3%81%A4%E6%98%8E%E7%A4%BA%E3%81%99%E3%82%8B%E3%81%B9%E3%81%8D%E3%81%A7%E3%81%99%E3%81%8B-

上のWantedly help Centerに寄せられた質問に対する回答には

Wantedly では、「 共感 」や「 やりがい 」を軸として採用活動・転職活動をするため、募集には給与や福利厚生や待遇を掲載することはご遠慮いただいています。

と書かれています。マイナビにしろリクナビにしろ、大抵の就活サイトでは給与などの情報は求人ページで明示されていますが、Wantedlyは厳密には就活サイトではなく、あくまで個人と企業の交流を目的とした"SNS"なので、この部分に違いがあります。

 

誤解を招かないよう一応述べておくと、上のページでは続けて「初回の面接までに何らかの方法で労働条件を明示する必要がある」という内容が書かれています。

 

また、仕事内容についても一部の求人では明示されていません。私が受けた求人では実際にそうでした。では何が逆に書かれているかというと、以下のページによると「何をやっているか」「なぜやっているか」「どうやっているか」「こんなことやります(募集詳細)」が募集ページの内容となります。仕事の内容は1番目と4番目からある程度推測することができます。どうでもいいですが、このページに示されている募集の書き方のマニュアルの表の「こんなことやります」の「具体的にやってもらいたい業務」欄の例文が個人的にあまり具体的に思えないんですよね。

www.wantedly.com

エントリーからの"面談"

話が大分脇道に逸れましたが、今は申し込む求人が決まった段階です。まず採用担当からちゃんと返信されるように、プロフィールを1件目の求人の履歴書と面接の受け答え集の内容で埋めました(ポートフォリオは埋められませんでした)。そして求人ページから「今すぐ一緒に働きたい」でエントリーしました。その日の内に、Wantedlyのサイト内のチャットで企業側からの連絡が来て、その2日後には面談を受けることになりました。中々スピード感があります。あまり出来の良くないプロフィールで1→2を突破できたのは幸運と言えるでしょう。

 

面談前にチャットで質問したところ、事前に準備すべきことは自己紹介くらいしかないとのことなので、私は自己紹介と当日聞く質問を考えるくらいの準備しかしませんでした。実際に考えた質問は例えば以下のようなものです(ちなみに後述の通りほとんど聞けませんでした)。

  • 期末テスト期間などどの程度柔軟にシフトを変えられるか?
  • 面接は何回行うか?
  • アルゴリズム開発に関する内容はあるか?
  • インターンの仕事は発想力が必要な感じかそれとも機械的に作業をこなす感じか?
  • Wantedlyポートフォリオにブログを載せていることは採用する側から見てどれくらい大きいか?

4つ目の質問からは、質問を考えた当時私が面談が選考に影響しないと思っていた様子が見て取れます(機械的に作業をこなす感じかと疑われたら採用担当もいい気がしないでしょう)。

 

3つ目の質問に出てくるアルゴリズム開発ですが、これは私が修士修了後の仕事としてアルゴリズム開発を考えていることが背景にあります。ただ、そこまでアルゴリズム開発に対する気持ちが強いわけでもなく、どこかしらに就職できればそれでいい(ITは就職に有利なだけで特段仕事にしたいわけではない)と思っている部分も少しあって、実はプロフィールを埋めている頃から自分のやりたいこと及びそもそもなぜITのインターンを受けようとしているのかがわからなくなっていました。

 

そして、ポートフォリオとしてブログはどうなの?という質問も考えていました。ただ、ポートフォリオは自分の能力の証拠として提示するものなので、今ではプログラミング関係の記事などを書かない限りあまり意味がないと勝手に自分で納得しています。いつかは学術的な記事も書かないといけなさそうですね。

 

そして、当日の"面談"は昼頃に30分ほど行われ、その後テストを解き(後述)、憂鬱になって一連の活動が終わりました。

"面談"を受けた感想

初めに"面談"及びその後のテストの大まかな流れについて述べます。

 

会社についての説明(具体的に開発している技術や勤務条件など)

説明についての質問タイム

参加者の自己紹介(事前にテンプレートがzoomのチャットで送られてきた。志望動機も含む)

採用の流れについての説明

採用についての質問タイム(質問出ず)

zoom終了後、共有されたurlから数学のテストを受ける

 

そして、以下が面接を通して思ったことです。

  • Wantedlyの仕様上、いくつかの重要な情報について面談で初めて知らされる。具体的にはこの面談が選考の一環であること、勤務時間、その後の採用活動の流れ(2→3に必ず進めるわけではないこと)、業務内容をエンジニアとビジネスから選べることなど
  • 参加者の人数が多い。そして30分のうち質問タイムの占める時間が短い。そのため考えてきた質問の多くは聞けなかった。
  • あまり質問は活発にでなかった(面接では多く質問した方がいいという噂を聞いたことがあるが、そうでもないのだろうか)
  • 初心者okなのに周りがプロすぎる。ブログラミング経験は結構ある人が多く(初心者も数名いたが)、私より若いのにアプリ開発をしていたり、志望動機が起業するために経験を積むことだったりと強そうな人が多かった。この会社が何人くらいインターン生を取るかわからないが、彼/彼女らを蹴落として最終面接に合格するのは厳しい気がしてきた。
  • 参加者は学生が社会人に比べ少し多かった
  • 採用までのステップ数が多い。面談→短期インターンシップ→本面接という流れで、各ステップで選考が入る。ちなみに多分エントリー→面談にも選考が入っている。最後までは辿り着けないにしても、就活の情報を得たいのでできるまで最後の方まで残りたいのだが......
  • 数学テストが難しい&時間がない。内容としてはデータ処理に使われる微積分と行列関係のものを想定していたが、実際にはiqテストに近い感じで数学センスが問われる問題だった。そして圧倒的に時間が足りない

一連の流れが終わった後に憂鬱になった大体の原因は数学テストです。一問確実に間違えた問題があり、他にもう一問どこが間違っているかわからないが常識的に考えておかしい答えが出てきた問題がありました。そして極め付けに、若干試験時間をオーバーしてしまったんですよね......。問題が解き終わらなかった訳ではなく、「残り時間が0秒になったら勝手に終了するのだろうか」などと思ってその瞬間が来るまで次のアンケートのページに進まなかったのですが、普通に「overtime」と表示され時間がカウントアップされていきました。急いで次のページに進んだのですが、一発アウトの判定を食らってしまったかもしれません。

 

そして嫌なことに、面談に落ちた人には何の連絡も来ないらしいのです。しかも合格発表がいつなのかわからないため、不合格者は「多分いまだに連絡が来ないのは落ちているからなんだろうな」などと思いながら2週間ほどを過ごさないといけません。

 

まだ一つ目の面接の結果も出ていませんが、どうなっているんでしょうかね?後もう一つの気になった求人に申し込むのは何日連絡が来なかった後とするべきなのでしょうか?そして、思いの外大学が今学期忙しくなりそうなことを段々と実感してきています。色々と気が滅入る出来事が多いですね。

 

書くことも無くなったので、今回はここまでとします。

ここまで読んでくれてありがとうございました。